外側も、内側も。

2021.07.27
弊社ではこれまでに培った経験を活かし、自社管理システムによる合理化によって
お客様からお預かりした大切な製品に最良な条件を選定し、高精度の仕上がりを実現させています。

私は検査員として主にビッカースを使用し浸炭焼入れや窒化処理品を測定しています。
ビッカースでは、ダイヤモンド正四角錐圧子を用い、試料面にくぼみをつけたときの
試験荷重とくぼみの表面積から硬さを測定します。

弊社では小物精密部品が多く、自分の眼でも細かい形状がはっきりしないものなどもあります。
検査員に配属された当初はこんなに小さなものが測定できるのか・・・と思っていましたが、
ビッカースを覗けば形状がしっかりわかる!
ダイヤモンドの圧痕も綺麗に見え、熱処理硬度がしっかり測定できることに驚きました。

近頃は浸炭焼入れの内部硬度の測定依頼がとても多いです。
試料微小切断機や埋込プレス機を使って製品をカットし浸炭層の表面から内部への硬さ分布を測定しています。
有効硬化層深さの確認ができます。
不具合を起きない為にも製品内部の検証も重要だと感じております。

安心と信頼をカタクする熱処理、これからも品質向上に努めてまいります。

(M.K.)


日常のつぶやきは @ShinwaHT にて。
#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日