オーステンパーの魅力

2020.06.17
今回は我々のとっておきの処理「オーステンパー」について教えちゃいます。
オーステンパーとは焼入れの一種です。
通常の焼入焼戻とちがい、靭性が強く、同じ硬度にしても折れにくいんです。
少し異なる工程を踏むことで、通常の焼入焼戻とは異なる組織が得られます。

その組織には靭性がありとても折れにくく板バネ等の製品には最高な仕上がりになるんですしかも変形も小さくて普通なら硬さを出すとポッキリと折れてしまうようなモロさもあるんですがオーステンパーなら硬くもありつつ粘っこく壊れにくい!これは凄いことなんです!!マジで神処理っっ!!!

・・・ハッ!私としたことが取り乱しました。心より深くお詫び申し上げます。
じゃあ焼入焼戻の代わりに全部オーステンパーすればいいじゃない。との声もあがりそうですが、そうはうまくいきません。
悲しいかな、オーステンパーを行える製品は非常に限られてしまうんです。
炭素含有量がS60C(0.6%含有)相当以上で、薄肉のものでないと安定した組織が得られません。
また高硬度は得られない処理のため、特に硬さが重要な場合などは適していません。
まあ、完璧すぎる人がいないように、完璧すぎる処理もないということでしょうか。

それでも、比較動画をご覧いただければお分かりになるかと思いますが、相当な違いがあります!
~比較動画をCheck it out!~
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(Y.N.)