大変、久しぶりの“つぶやき”でございますが、早速参りましょう。
焼入れ材の形状欠陥に焼き曲がりがあります。
焼入れする前は、加熱中も真っ直ぐだった処理品が、
焼入れして冷やしてみると、曲がってしまう現象です。
焼き曲がりは、熱処理方法が不適切な場合に発生します。
原因は、加熱ムラと冷却ムラです。
加熱ムラは、加熱炉や炎加熱で偏熱が生じた為に起こります。
冷却ムラは、主に水焼入れで冷やす時の鋼材の偏熱です。
また、熱処理品の形状によっては、焼入れ時に冷却ムラが発生してしまいます。
この様な場合には、曲がりが起こらない様に工夫が必要です。
1)あらかじめ焼なます
2)あらかじめ曲がりを入れておく
3)金型に挟んで曲がらないようにする
4)マルクエンチで冷却ムラを無くす
焼入れ前に処理品を焼なますのは、鋼材の歪みを取り、
組織を均質化し柔らかくして、焼き曲がり防止に効果があります。
どうしても、冷却ムラで一方向に曲がる場合には、
予成形で反対側に曲げておき、熱処理後の形状を
真っ直ぐにする方法をとります。
薄くて変形を嫌う熱処理品は、頑丈な金型で両側から挟んで焼入れを行います。
鋼材の変態タイミングのバラツキによる形状ムラを起こさない為には、
溶融塩浴でマルクエンチを行い、焼入れを行います。
という事で、今回は焼き曲がりはなぜ発生するのか?
及び、焼き曲がりを起こさない方法とは?
について、ご紹介させていただきました。
最後に、現状焼き曲がりや歪みにお悩みの皆様に簡単な解決方法をお教えします!
それは弊社に依頼をくださることです!
簡単ですね!(笑)
これからも、伸和熱処理をご愛顧の程、宜しくお願い致します。
(Y.S.)
日常のつぶやきは @ShinwaHT にて。
#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日