析出硬化について

2024.03.12
全国熱処理ファンの皆様、お久しぶりでございます。
新年が明けてから、早くも3月を迎えてしまいました。
毎月恒例の“熱処理のつぶやき”も若干の遅れが生じておりまして、大変申し訳ございません。

さて、今回は「析出硬化」について、簡単にご説明(ご紹介)致します。
析出硬化処理とは
析出硬化系ステンレス鋼の鋼中に溶け込んだ炭化物を析出させ、硬度を上げる処理の事を言います。
析出硬化とは、固溶化熱処理の後、時効硬化を人工的に行う事を言います。
また、焼入れ強化機構が利用出来ない非鉄金属の硬化方法として用いられ、
ベリリウム銅やジュラルミン等も析出硬化により高強度を実現しています。

※固溶化熱処理とは
冷間加工や溶接等によって発生した内部応力を除去し、劣化した耐食性を
向上させるために行われる処理の事を言います。
固溶化熱処理でよく使われる鋼の種類は、オーステナイト系ステンレスのSUS304等です。

正に端的なまとめ方ですが、弊社ではこのような処理も行っております。
弊社HP内のサービス一覧でも、処理内容のご案内(ご説明)をさせていただいております。
また、この“熱処理のつぶやき”の中でも、様々な内容のご説明や
投稿者の思い等を掲載させていただいております。
引き続き伸和熱処理をご愛顧の程、宜しくお願い致します。

(Y.S.)


日常のつぶやきは @ShinwaHT にて。
#火曜日は熱処理の日 #金曜日は金属の日