磁気焼鈍

軟磁性材(磁心材料)用の種々加工を行った部品の磁気特性(磁路に通電したとき高い吸引力を発揮し、通電を止めたときただちに吸引力を無くす)を最大限に発揮(ヒステリシスを少なく)させる熱処理です。

材料は電磁軟鉄、パーマロイ、ケイ素鋼、電磁ステンレス鋼などですが、加工性を重視し低炭素超々快削鋼や冷間圧延鋼板なども処理依頼されることがあります。

磁気特性を阻害する不純物としてC、O、S、Nなどが挙げられます。
また材料の結晶のひずみも阻害する要因になります。

そのため水素ガスや真空、不活性雰囲気中で加熱をし、結晶にひずみを残さないようにゆっくり冷却を行います。
(水素は不純物を還元する作用があり、特に磁気特性を良くします)

弊社では材料と仕様に見合った最適な磁気焼鈍を短納期で提供致します。

対応事例

機械部品メーカー

お悩み他社にて磁気焼純処理を行ったが結果が伴わず、磁気特性が思ったように向上しなかった。

ご提案現状をヒアリングさせていただいた上で処理設備および条件を見直し、理想と思われる条件で処理を行ったところ、
磁気特性について良好な結果が得られ、お客様にご満足いただけました。
やはり一つ一つの部品によって求められる性能が違います。
欲しい性能を引き出すための細かい熱処理条件出しについてはお任せください!